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「第3回おおさかNo-1グランプリ」ファイナルレポート グランプリ

2019年2月2日(土)、グランフロント大阪ナレッジシアターにて開催された「第3回おおさか No-1グランプリ」ファイナル。今回は、グランプリを受賞した藤井貫司さんのプレゼンテーションをご紹介いたします!

 

【プランタイトル】

イチジク革命

 

現在、全国4位の生産量を誇る大阪産のイチジク。羽曳野市、藤井寺市、富田林市、河南町を中心に生産され、当プランの発案者・藤井さん(羽曳野市)も大阪イチジクを生産する農家の一人です。今回藤井さんは、生産農家が抱える経営上の課題を解決すべく「イチジク革命」と題して、次の3つの革命を提案しました。

 

一、栽培技術の革命

二、出荷時期の革命

三、販売方法の革命

 

もともとイチジクの樹には、年月を重ねるとともに収穫量が減ってしまう性質があります。そのため、数年ごとに改植(イチジクの樹を植え直すこと)が必要です。しかし、チェーンソーで枝を全て伐採し、残った株をユンボで掘り上げる作業は高齢農業者にとっては非常に体力的な負担が大きく、なかには長年改植できず少ない収穫量を余儀なくされる農家もあります。

さらに、改植したとしても植え付けた樹が成長し収穫量・品質が一定するまでにかかる歳月は約3年。その間売上が激減し、露地栽培の場合一反あたり約220万円、ハウス栽培の場合には約420万円もの損失額が生じてしまいます。

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そこで解決策として提案されたのが、一つ目の栽培技術の革命「ポット養液栽培」です。これは、育苗ポット1個に対して枝を1本栽培し、ビニールハウスに1反あたり約1500個並べる方法。肥料となる養液は自動灌水(農作物に水を注ぎかける)します。

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この栽培方法によって生まれるメリットは、

・いちじくの生育が早まる

・緻密な水分・肥料管理が可能

・管理作業が大幅に削減

 

また、この栽培方法で最も重要なのは

・ポットは軽くて移動可能

・定植1年目から十分に収穫可能

の2点です。軽量な育苗ポットなら楽に移動することができ、樹が弱った際は改植のような大掛かりな作業をしなくても簡単に植え替えることができます。また、苗床から畑に移して1年目から十分収穫できるので、収穫量を高い水準で維持することが可能です。

「唯一のデメリットは初期投資にかかる242万円ですが、投資に見合う価値は十分あります」と藤井さんは語ります。

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続いての革命は、出荷時期の革命「イチジクの周年出荷」です。

露地栽培の場合、イチジクの月別の売上は8月に集中し全体の70%にも及びます。しかしその反面、11月以降は売上がほぼなく非常に偏った状態になってしまいます。

そこで、作型を2つに分けビニールハウスで時期をずらして行うというのが藤井さんの考え。収穫後すぐに剪定(樹木の枝を切り、形を整えたり風通しを良くすること)し、次作を開始するので、一年中イチジクを収穫できるようになります。

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これにより、ばらつきのある売上が平準化するだけでなく、全体の出荷量が増えることから、売上が増加。さらに露地イチジクが出回らない冬には高価格帯での販売が見込めるため、結果的に売上は5倍に、利益も3倍以上にすることが期待できます。

藤井さんは、すでに冬季のイチジク養液栽培を実験している千葉大学園芸学部を訪ね、教授と意見交換を行ったそう。その上で、「周年出荷は可能です」とプラン実現への手応えを感じています。

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そして最後は、販売方法の革命「大阪イチジクのブランド化」です。

「京野菜」をはじめ野菜や果実など、さまざまな農作物がブランド化されていますが、「大阪イチジクも大阪を代表する農産物の一つです」と藤井さんは語ります。

これまでイチジクの出荷時期を迎えると何度もメディアの取材を受けており、このご自身の経験が裏付けとなっているそう。過去5年間を振り返っただけでも10件の取材を受けています。その手応えからブランド化を図り、付加価値、価格帯、販売ターゲットの違いを設定しようというのです。

 

具体的なブランディング法は、まず11~2月に収穫される冬イチジクは、希少性が高く話題性があるため高価格帯に設定。メディアやSNSを駆使し活発に情報発信します。そして3月以降は、消費者のイチジク認知を底上げした状態のまま、最盛期となる7~11月に向けて低価格で味が良いことを強みに消費者に訴求するというプランです。

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 ブランディングによって消費量が増えれば、結果的に大阪イチジク全体の所得向上につながります。プレゼンテーションを締めくくるにあたり、藤井さんは

「私は、革命によって他にはない新しい大阪ブランドを生産できると考えています。ただ、このブランド化は私一人が成功しても価値はありません。大阪のイチジク農家みんなの所得が向上し、後に続く担い手が生まれてこそようやく成功と言えます。私は大阪でのイチジク栽培の未来を切り拓きたいと思っています」と力強く語りました。

 


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