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「第2回おおさかNo-1グランプリ」グランプリ受賞 大島哲平さん ~「イタリアントマトのソバージュ栽培」の普及に向けて~

 今年2月4日の「第2回おおさかNo-1グランプリ」において、「『イタリアントマトのソバージュ栽培』を活用した『穂谷の里山』からのオモロイ都市農業再生プラン!」を発表し、見事グランプリを受賞した枚方市の大島哲平さん。

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 3月2日枚方市にて開催された、種苗会社のパイオニアエコサイエンス㈱が主催する「パイオニアグランドスラムディスカッションwith B」と題するソバージュ栽培の取り組み、普及に向けたセミナーに大島さんも参画し、自らのプラン実現に向け動き出しました。

 このセミナーには30名近くの方が参加。参加者は枚方市の若手農家が中心で、他に京都府や兵庫県など他府県の農家の方も参加しました。既にイタリアントマトのソバージュ栽培に取り組み今後さらに拡大したいという方から、ソバージュ栽培に興味があり今後この栽培方法の取り組みを検討している方、これから新規就農するにあたりソバージュ栽培を勉強したいという方など、様々な想いを持った方が集まりました。

 セミナーの前半では、パイオニアエコサイエンス㈱の永田裕さんからイタリアントマトやソバージュ栽培について説明がありました。 

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●イタリアントマトについて

 日本ではトマトの1人あたりの年間消費量は8~9㎏であり、野菜の中では売れている品目の一つです。しかし、世界を見渡すとトマトの1人あたりの年間消費量は20㎏。特に地中海沿岸の国々では100㎏に達するところもあるとのこと。

 これは、日本と海外のトマトの食べ方の違いが要因。日本は生食がほとんどであるのに対し、海外は調理して食べるのが主流となっています。

 日本において、トマトの食べ方・調理方法を伝えていくことで、さらにトマトを普及させる余地は十二分にあると。そして、その調理に適したトマトがイタリアントマトです。イタリアントマトは水分が少なく旨味成分も多いので加熱することでより美味しく食べることができます。

 イタリアントマトの品種も多種多様で、調理用トマトの雄といわれる「シシリアンルージュ」、日本人好みに改良された「サンマルツァーノリゼルバ」、生でも調理しても魅力的な「ロッソナポリタン」など…。

 イタリアントマトは、生食用の大玉トマトと比べて果肉が厚く、皮がしっかりしていて、雨が多い日本でも、実が割れにくく、露地栽培・完熟収穫に向いています。

 このイタリアントマトを、設備投資を抑え、低コスト・省力化で栽培する方法がソバージュ栽培です。

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●ソバージュ栽培について

 ソバージュ栽培の特徴は以下のとおりです。

 ・できるだけ人手を加えず、放任に近い形の栽培

 ・設備はU字支柱、ネット、マルチのみで、初期投資を大きく削減

 ・株間は80~100㎝、条間、畝間は2mとゆったりとる

 ・葉も多く、根も大きくなるため、乾燥に強く、劣化や尻腐れ果の発生も少ない

 

 また、ソバージュ栽培は一般的なトマト栽培と違い多本仕立てで行うのも特徴の一つです。芽かきをしないことで、地上部は繁茂し、根張りも強くなります。根張りが旺盛になることから、土からの成分を良く吸収するため、大玉トマトでよく発生する尻腐れ果は起こりにくくなるようです。

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 ただし、ソバージュ栽培においても、7月・8月における高温乾燥による根痛み、硝酸過剰、強日射による実の皮の硬化や、その後9月以降の大雨による病虫害の発生などの対策は必要とのこと。その対策としては、灌水や草マルチによる乾燥および地温抑制(特に高温期にはナスやキュウリ並みの灌水が必要)や、酢やクエン酸などの水溶性炭水化物の施用などの対策の説明もありました。

 他県のソバージュ栽培の成功事例もいくつか紹介されました。その一つがヤングコーンとイタリアントマトのソバージュ栽培の混植です。ソバージュ栽培のアーチの外側や内側にヤングコーンを栽培し、ヤングコーンの収穫後にその残渣を活用して畝間にマルチすることで、根張りが強化され、高温乾燥対策になるそうです。もちろんヤングコーンの収穫により、イタリアントマトの収益に加え所得増大にも繋がるとのこと。

 今回のセミナーは、ソバージュ栽培の特徴や課題、成功事例を勉強することで、ソバージュ栽培に取り組む農家にとって有益なセミナーになりました。

 

●大島さんのイタリアントマトのソバージュ栽培体験談

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 大島さんは2011年に徳島県で有機栽培のBLOF理論(科学的で論理的な有機栽培)を学び、2015年から枚方市穂谷地区でイタリアントマトのソバージュ栽培に取り組んでいます。

 今回のセミナーの後半では、大島さんが自身のソバージュ栽培の体験談について紹介しました。

 大島さんは2015年に里山が広がる枚方市穂谷地区でイタリアントマトのソバージュ栽培の試験栽培に取り組みました。その際にできたイタリアントマトの品質が良好で、これなら大丈夫と2016年から本格栽培を実施。

 しかし、2016年は失敗も多かったようです。棚田を活用したため、排水不良等により病気が多発したり、効率的なアーチ設置ができずかなり栽培管理に手間が掛かったり、おまけに台風による自然災害や鳥獣被害等も…。

 それでも、収穫したイタリアントマトは前年のものよりも旨味が増しており、2016年の反省点も踏まえ、3年目の2017年には規模拡大に挑戦。先進農家を視察するなど研究も重ね手応えを掴んだようです。

 今では15反ほどの圃場を管理し、イタリアントマトを栽培しています。

 先日の「おおさかNo-1グランプリ」でのグランプリ受賞報告もあり、今後はイタリアントマトのソバージュ栽培農家を増やし、イタリアントマトを地域の特産品にするとともに、穂谷の里山を活性化させていきたいと、参加者に熱い想いを伝えました。


 

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