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「第3回おおさかNo-1グランプリ」ファイナルレポート 特別講演

2019年2月2日(土)、グランフロント大阪ナレッジシアターにて開催された「第3回おおさか No-1グランプリ」ファイナル。今回は、静岡県浜松市で芽ネギやミニチンゲン菜などを生産する京丸園株式会社の代表取締役・鈴木厚志さんによる特別講演をご紹介します。

 

近年、厚生労働省と農林水産省が推進する「農福連携」。障害者を農業界で雇用することによって社会参画を促すとともに、人手不足に悩む農業界の課題を解決する取組みとして注目を集めています。京丸園では、すでに1997年から障害者雇用に取り組んでおり、「ユニバーサル農業」との名でその活動は広く知られています。現在100名の従業員のうち障害を持った方々は25名、全体の4分の1を占めています。

 

 そもそも雇用のきっかけとなったのは、ある親子との出会いでした。「障害を持つ息子をここで働かせてください。給料は要りません」と懇願する母親の姿を見て、働くとは単なるお金儲けではなく、人の役に立つことによって自分の存在意義を感じる行為だと痛感したそう。その後、彼を雇用した結果、能力に合わせた内容であればきちんと仕事を任せられることが分かっただけでなく、職場全体に助け合いの雰囲気が生まれ作業効率が向上したと言います。

 

 その後も、一年に一人のペースで障害者を採用してきた京丸園。その理由について鈴木さんは、「今、農業界では人手不足により大きな改革が求められています。障害者である彼らの力を借りるとともに、障害者が働きやすい職場=老若男女誰もが働きやすい職場と捉え、今後の農業のあり方について私たち自身の考え方を変えなければいけません。私は、彼らを雇用し『福祉』という視点を取り入れることで、既存の方法に縛られない新たな解決策を見出すヒントをもらっていると思っています」と語ります。

 

その一例がメネギの植え付けです。発砲スチロールの容器に苗を植え付けるこの作業は、わずかなスペースに苗を挟み込むため手先の器用さが必要。また均一に力をかけないと苗の整列が乱れてしまうという難点があり、社内でも数人のベテラン社員しか担当できない難易度の高い作業と言われてきました。しかし、福祉関係者が「苗をスペースの真横に並べ、それを下敷きで押さえれば均一に力がかかり簡単に植え付けすることができます」と発案したことによって今では誰もが担当できる作業になったそうです。

 

また京丸園では、社内の組織構成においても売上の大黒柱である「水耕部」をあえて障害者雇用担当の「心耕部」の配下に設置しています。これは、作業工程を改革するための仕組みづくり。障害のある従業員に自分たちと同じスキルを求めるのではなく、彼らに合った作業方法に改善しながらいかに売上げを上げていくかを追求しています。

その一方で、充実した教育プログラムによって障害者のスキルアップを図り雇用賃金が上がる体制を整えており、ビジネスパートナーとしてwin-winの関係を築こうとしています。

 

この取り組みの甲斐あって、30年ほど前は小規模農家だった京丸園が、2014年には約2億9,100万円規模の企業に成長しました。また鈴木さんの長年にわたる地道な活動は、2018年に募集された「第48回日本農業賞(個別経営の部)」(日本放送協会、全国農業協同組合中央会、都道府県農業協同組合中央会主催)において大賞を受賞。経営や技術の改革に意欲的に取り組み、地域社会の発展にも貢献しているとして大きく評価されています。

 

講演の最後に当たり鈴木さんは、「私は、障害を持った方々の力を借りることで改革のチャンスをもらい、ともに成長することができました。やはりビジネスは進め方次第です。新しい取り組みにチャレンジした経験者の一人として、若手農業者の方々にもぜひ頑張っていただきたいと思います」とエールを送りました。


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