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地産地消応援店舗取材「ELSOLEILLE LE CIEL(アンソレイユ・ル・シエル)」「大阪産(もん)5つ星大賞」を獲得した堺の創作イタリアン

今回訪れたのは、堺市にある「ELSOLEILLE LE CIEL(アンソレイユ・ル・シエル)」です。こちらのお店では、野菜をはじめ、肉や魚に至るまで地元産の食材にこだわっています。さっそくお店の様子からご紹介しましょう。

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静かな住宅街に佇む隠れ家的な雰囲気。駅から徒歩2分とアクセスが良く、おしゃれなメニューも充実しているので、女子会やデートに重宝できそう。

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カウンター席は、シェフの調理風景を間近に眺められる特等席です。

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店の奥にはテーブル席も。間接照明が灯り、ゆったりくつろげる空間です。

 

野菜選びは産地によって上手に使い分けて

店主の永野さんは、自他ともに認める野菜好き。

「もともと父親が畑で農作物を育てていたこともあって子どもの頃から野菜が好きなんです。毎食白ごはんを食べるとの同じ感覚で、3食必ず食べています。私にとって欠かせないメニューです」と話します。

 

泉州地域の農家さんとも繋がりが強く、普段から農家さんの元へ頻繁に足を運んでいます。ですから、野菜を見る目も肥えているのでしょう。

「産直市で購入した野菜は、ツヤがあって、触った時にもしっかりハリがある。それに味が濃くて、例えば水菜なら青みとともに苦みがあり、野菜本来の味がちゃんと感じられます。スーパーで販売されるものと全然違います。」と永野さん。

普段、野菜の仕入れは近隣の農産物直売所を回るようにしているそう。地域によって特産物が変わるため、大根や里芋といった根菜類はJA大阪南農産物直売所「あすかてくるで」へ、葉物やその他全般的な野菜ならJAいずみの農産物直売所「愛彩ランド」と、品種によって仕入れ先も使い分けておられます。

 

そのため、お店で提供する野菜は大阪産が中心になるとか。

他の食材も、肉は堺市産の黒毛和牛「ウメビーフ」、魚は大阪湾でとれた新鮮なものを積極的に選んでおり、3年前にはその活動が評価され「大阪産(もん)5つ星大賞」も獲得されました。

 

 

今回、ご用意くださったのは、右から和泉産の紫大根、岸和田産の葉玉葱、赤かぶ、岸和田産の筍、紫人参、ロマネスコ、富田林産の蕪「あやめゆき」、貝塚産のプチベールです。どれも鮮度がよく見た目からもみずみずしさが伝わってきます。

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ではさっそく、これらの野菜を使った料理をご紹介しましょう。

 

温野菜は香ばしさと蒸したホクホク感が最高!

 

まず1品目は店の人気メニュー、温野菜盛り合わせ780円(税別)です。

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紫人参、ロマネスコ、蕪の「あやめゆき」、にんじん、筍、プチベール、スナップエンドウ、芽キャベツ、葉玉葱、紫大根と、プレートの上に8~9種もの旬の野菜が大集合。これだけ彩り豊かな野菜を一度に食べられるのは、野菜好きでなくても嬉しいところ。単に蒸すだけでなく蒸し焼きにしているので、表面の香ばしい食感が最高です。

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「素材本来の味を楽しんでほしい」との思いから、調理にはバターを使わずオリーブオイルのみで炒めています。それぞれの野菜の個性をオリーブオイルがなめらかに包み、内側からまろやかな旨みが溢れでるよう。富田林産の蕪「あめゆき」はトロッとしたマイルドな食感で、人参は甘みが抜群。スナップエンドウの肉厚でサクッとした食感もたまりません。また筍は盛りつけるだけで春の訪れを知らせてくれる一品。旬の旨みが口にふわっと広がります。

どの野菜もそのまま食べても十分おいしく、ドレッシングが必要ありません。お好みの方は、フランス産の岩塩をつけていただきます。

 

イタリアンの中に和のテイストがちょうど良く同居

続いて2品目は、普段つきだしとして提供されている一品。

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実は店主の永野さんは、以前日本料理店で働いていた経験の持ち主。イタリアンもさることながら、日本食の腕前もなかなかのもの。店内をよく見ると、日本酒や焼酎が壁に並び、森伊蔵など珍しい銘柄もちらほら。それに合わせて、昆布&カツオの自家製ダシを使った和テイストのメニューも充実しています。

 

皿に盛りつけられているのは、若ごぼうと筍のお浸し。その横に河内蓮根のきんぴらが添えられています。

 

「河内蓮根のような、なにわ伝統野菜も積極的に使っています。JA大阪南農産物直売所『あすかてくるで』で、勝間南京や難波ねぎを、JAいずみの農産物直売所『愛彩ランド』では毛馬胡瓜を仕入れています。こういった野菜は個性があって、パスタのコースなどによく合うんですよ」

 

生産者あっての料理人お互いWin-Winの関係を

永野さんは、普段から農家の元へ積極的に足を運んでおり、以前、和泉市のキノシタファームさんの農場を見学した際には、最先端のIoTを使った農業に取り組んでいる様子を見てビックリしたそう。

また、野菜一つひとつに愛着を持って育てているおられる姿に、「自分たちは、お客さんの口に運ぶ最終段階を担う役割。農家さんの思いを汲んで調理しなければいけないと思いました。当たり前のことですが、農家さんがいないと僕ら料理人は料理することができません。農家さんにはいつも助けられていると思うので、やはり感謝の念は忘れてはいけないと思っています。お互いWin-Winの関係を目指したいですね」と熱い思いをお話しくださいました。

 

 

 

次世代を担う子どもたちのために

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ご実家が農家だったという永野さん。農作物が育つ過程を自然と目にしてこられただけに、改めて感じられることが多いよう。

「便利になるにつれ、私たちの生活環境も大きく変化していると思います。私が子どもの頃は、家の近くに畑があってキュウリやかぼちゃが植えられていましたが、今は郊外にわざわざ出かけないと農作物に出会えません。うちの子を見ていても、その点がかわいそうだと思いますね。だって、モノが育つ風景を身近に見ることができないんですから。この間も『なすびは嫌いだけど、おじいちゃんが作ったものなら食べられる』と言っていましたが、普段から身近に畑があって、太陽の光を浴びて育つなすびを見ていたら、きっと何でもおいしく食べられるはずです。生活環境と食文化の関係をもう少し大切にしていきたいと思っています」

 

食材選びの基本は時期と産地


 その上で、食材選びの上で大切にされていることを伺いました。

「大きくは2つあります。1つは、旬の食材を使うこと。旬とは“食べごろ”ということですから、何もしなくても十分おいしいし、体にも良い。何より季節感を感じるという日本ならではの良さを体感させてくれます。今は、一年中同じ野菜が店に並びます。消費者としては便利でありがたいことですが、本来の『旬』というものが分からない人が大勢おられます。その点は、料理を作る側の人間として大事にしていきたいと思っています。

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 それともう1つは、地元産の食材です。『大阪産(もん)5つ星大賞』受賞後も、基本的に店で提供する野菜は大阪産を使っています。その理由は、大阪産の良いものをPRしたいから。地元の人でも、大阪で野菜を作っていることを知らない人が大勢います。ですから当店では、提供時にはいつも料理の説明と合わせて産地についてもお話しするようにしています。例えば先ほどの温野菜でも、プチベールや芽キャベツのような珍しい野菜が大阪で栽培されていると知っている人は少ない。もともとはイタリア産の品種ですが、最近は農家さんの新しい取り組みにより、こうした新しい野菜もたくさん栽培されています。大阪でも農家さんがいろんな洋野菜を試行錯誤しながら作ってくれているので、もっとお客さんにPRしていきたいと思っています」と永野さん。こうした思いから、同店ではサラダに限らず、肉料理などにも積極的に新鮮な大阪産野菜をつけあわせます。

実際、お客さんからは「野菜がおいしい」と好評だそう。

「これまでいろんな店で修業してきましたが、ここまで野菜を褒められたのは初めて。やはり新鮮な大阪産の野菜がおいしいということだと思います」と自信を持って応えてくださいました。

 

これからの時期は、若ごぼうが登場しパスタなどに活用されるそう。ぜひ足を運んでみてください。

 

 


ELSOLEILLE LE CIEL(アンソレイユ・ル・シエル)

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住所:大阪府堺市堺区栄橋町1-5-2

電話番号:072-238-2839

アクセス:南海堺駅から徒歩2分

営業時間:12:00~14:00(予約制)、17:30~23:00(LO22:00)

定休日:日曜(予約すれば対応可能)

総席数:30席

HP:https://r.gnavi.co.jp/3x7w3azx0000/

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