ホーム > ブログ > 地産地消 > 地産地消応援店舗(飲食店) > 地産地消応援店舗取材「BONOcafe」

地産地消応援店舗取材「BONOcafe」

茨木市内の食材を生かし、地産地消を叶える自然食カフェ

 

今回ご紹介するのは、茨木市民に愛される自然食カフェ「BONOcafe」です。2007年のオープン以来、地元野菜を生かしたバラエティー豊かな料理が人気を集めています。

 03_23-001_R.jpg

03_23-003_R.jpg

店内は、木材を基調とした柔らかな雰囲気。午後になると窓から心地よい木漏れ日が差し込みます。

 03_23-043_R.jpg

 

また店頭では、料理に使われる地元・茨木産の野菜や卵、お米を販売しています。食事後、「おいしかったから」と購入するお客さんも少なくないとか。

 03_23-007_R.jpg

03_23-012_R.jpg

03_23-008_R.jpg

 

また、カラフルな彩りが並ぶ瓶は、旬の果実を使った手作りジャムです。余分な糖分を使用しないため、果実の濃度が高く、素材本来の甘みや香りをそのまま楽しむことができます。

 03_23-009_R.jpg

 

せっかくなら地元で採れた安心安全な野菜を料理に

 

同店では、野菜はほぼ全て茨木市内で生産されたものを使用。地元の提携農家から週に3~4度仕入れています。

「うちが提携している農家は、みなさん市場に出荷せず、自給自足を目的としているところばかりです。“家族が食べる”ことを前提に栽培しておられますから、野菜はどれも農薬を使わず安心・安全。基本的にハウス栽培はせず露地物なので、四季折々の新鮮な食材が集まります。茨木市にはこんなおいしい食材があるということを地元の人たちに知ってもらいたいです」と店主の樋口さん。

 03_23-037_R.jpg

 

もともと樋口さんのご家庭は、おじいさまが農家を営み自給自足なさっていたそう。子どもの頃から畑仕事を手伝い、ご自宅で採れた新鮮な野菜を召し上がっていました。ただ、なかにはご家族だけでは食べきれず畑の肥料になってしまう野菜もあったとか。そういう状況を知っていただけに、「せっかくならお店で使おう」と考えるようになったのです。

現在も、8軒の生産農家と提携しているとか。

「私の周りでも仕事をリタイアして畑仕事に勤しむ方がたくさんおられます。ただ、それらを出荷するには自分で市場や道の駅に持参しなければいけません。ご高齢の方にとって、これは非常に負担が大きいこと。結果的にせっかく作った野菜を畑の肥料にしているケースがたくさんあるんです」と真剣に語る樋口さん。そんな野菜たちを鮮度の良いうちに仕入れ、おいしい料理に生かしているのです。

 

産地は主に、茨木市の北部にあたる泉原や車作エリア。この地域は水がきれいなためおいしい農作物が育つ上、店から距離も近く、新鮮な状態で届きます。採れたての野菜は水分をしっかり含んでやわらかく、味も格別です。

 

普段から樋口さん自身も積極的に生産農家に足を運び、繁忙期には農作業を手伝いに行くこともあるのだとか。店舗のスタッフも一緒に行くそうで、

「実際に農作業を体験すると、厳しい自然を相手に愛情込めて野菜を育てる姿を目の当たりにします。そうすると、『一片の皮も粗末にせず隅々まで大切にいただこう』という気持ちが自然と芽生えるんです。また畑で感じた空気感は、調理や盛り付けの際のアイデアとしても役立ちます」と話してくれました。

 

 

自由に楽しみながら栽培した野菜は味も格別

 

基本的に生産農家には出荷量を決めず、無理のないペースで自由に栽培してもらうよう依頼しているとのこと。「私自身、『一度きりの人生、自由に楽しんで』がモットーにしています。ですから、提携農家の方々にも、楽しみながら野菜を作ってもらいたいんです。その方がきっとおいしい野菜ができますから」。

 

そこで、さっそく仕入れた野菜たちを見せていただきました。たしかに鮮度がよく、鮮やかな色合い、葉の瑞々しさからも太陽の光を浴びてのびのび育った様子が伝わってきます。

 03_23-048_R.jpg

 

 

野菜が日替わりで盛りだくさん!体が喜ぶ名物定食

 

これらの茨木産の野菜をめいっぱい味わえるのが、「BONO定食」1,000円(税抜)です。

※メニューは季節により異なります。

03_23-013_R.jpg

主菜、副菜、漬物、味噌汁、ご飯がセットになり、地元の採れたて野菜が一食あたり10種類以上使われています。しかも、毎日8軒の提携農家からさまざまな野菜が届くため、メニューは日替り。樋口さんの多彩なレシピにより、まさに日替わりで献立を考案され続けておられるのだとか。なかには、「野菜をしっかり摂れるから」と毎日のように通う常連客もいるそうで、たしかにこれだけの野菜を一度に摂れれば体にも良さそう。

 

では、この日のメニューをご紹介しましょう。

03_23-023_R.jpg

お米は茨木産の雑穀米でもっちりとした食感があり、噛むほどにほのかな甘みがじんわり口の中に広がります。

 

03_23-024_R.jpg

こちらは、茨木産の大豆を使った自家製味噌で作った味噌汁。オープン以来、市内の生産農家さんが作ったものを使用していましたが、5~6年前から作り方を教わり店舗独自で作るように。今年から、自分たちだけの力で味噌づくりを行っているそう。「この間も1年分240㎏を仕込みました」と樋口さん。深みのある優しい味で、体をほっとさせてくれます。

 03_23-022_R.jpg

豆腐は、茨木市内にある豆腐店の豆乳を使い、店で手作りしたもの。まるで絹ごし豆腐のように滑らかな口当たりで、豊かな豆乳の風味がふっくら口の中に広がります。

また、漬物は提携農家が手作りしたもの。一品一品本当に手が込んでいます。

03_23-021_R.jpg

蒸した里芋と焼きシイタケにかけられているのは甘味噌です。店で仕込んだ味噌をベースに砂糖やジャムで味を調えており、芳醇な風味とふくよかな甘みがたまりません。

 

03_23-020_R.jpg

おひたしに使われているのは、便利菜と小松菜です。生産農家に「好きなだけ自由に栽培してください」と伝えているため、1種の野菜だけでは一日40~50食の「BONO定食」に足りないことも。そういった際は、こうして2種の野菜を組み合わせて調理しています。お客さんにとってみれば、より多くの野菜をとることができ嬉しい限りです。

 

03_23-019_R.jpg

続いては、キャベツのクリーム煮。キャベツを炊いたスープに、牛乳や生クリームを入れて仕上げており、キャベツの旨みが凝縮され味わい豊か。散らしたベーコンチップが良いアクセントになっています。

03_23-018_R.jpg

そして、ハタハタの麹入り甘酢漬けです。味噌作りの際に作った麹を塩麹にしており、旨みがのったハタハタとも見事にマッチしています。盛り付けらえた大根、赤大根、春菊、ニンジン、三島独活(うど)も華やか。さっぱりしながらも、おいしい余韻が残る味付けです。

 

 

三島独活(うど)と苺が華麗に彩る春色スイーツ

※季節限定メニューになります。

 

続いて、「三島独活(うど)と苺を添えたヨーグルトパンナコッタ」630円(税抜き)です。

03_23-031_R.jpg

苺は茨木産の「紅ほっぺ」という品種を使っており、赤みが強くやわらかな食感。甘みとともに程よく酸味があり、昔ながらの素朴な苺の風合いを残しています。まったりとしたヨーグルトパンナコッタとも相性が良く、苺独特の甘酸っぱさが春を感じさせます。

さらに、苺とともに周囲を彩るのは、こちらも茨木産の三島独活(うど)。東京の料亭で用いられる高級品で、通常ではなかなか手に入りにくい野菜です。一般的に料理に使われるイメージが強いため、このようにスイーツに生かすというのはなかなかユニークなアイデア。独活(うど)の独特な風味がさわやかな苺の味わいとちょうどいいバランスを奏でており、有名ホテルでパティシエとして活躍していた樋口さんの腕が光る一品です。

 

 

茨木市内の豊富な食材を使ってさらに魅力を発信したい

と、ここまで見ただけでも野菜、米、卵、豆腐、味噌など食材のほとんどが茨木産。樋口さんの「食を通して茨木市の良さをもっと伝えたい」という思いが伝わってくるとともに、茨木市内にこれだけ豊かな食材が揃っていることにも驚かされます。

 

「茨木市には本当にたくさんの食材が揃っています。でもこれは他の市町村でもできることではないでしょうか。たぶん流通がうまくいっていないだけ。畑の肥やしになっている野菜たちを無駄にしないよう、これからもっと良い流通の仕組みを考えていきたいです」と意欲を燃やす樋口さん。

その思いから、同市内に2号店のなる「satono」をオープンさせました。ここではさらに茨木産に特化し、調理料なども茨木市内で製造しているものを使ったり、市内の作家さんの作った雑貨を販売したりしています。

 

また「BONOcafe 」では、4月以降は春キャベツや山菜、筍、スナップエンドウをはじめとした豆類を使った料理を提供中。ぜひ茨木の味覚を味わいに足を運んでみてください。

 


【BONOcafe】

03_23-001_R.jpg

住所:大阪府茨木市水尾2-14-35

電話番号:072-632-5124

アクセス:阪急京都線茨木市駅 徒歩15分

阪急京都線南茨木駅 徒歩20分

営業時間:11:00~16:00

定休日:日曜・祝日

総席数:35席

ぐるなび:https://r.gnavi.co.jp/4vh6pmjc0000/

 

関連記事