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「第4回おおさかNo-1グランプリ」ファイナルレポート 準グランプリ北野忠清さん

2021123日(土)「第4回おおさか No-1グランプリファイナル」が開催されました。今回は、見事準グランプリを受賞されました貝塚市の北野農園代表北野忠清さんのプレゼンテーションをご紹介いたします!

【プランタイトル】

フルーツ水なすの探求と発信

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未来へ繋がる持続力ある泉州水なすブランドの構築-

「泉州水なすの美味しい食べ方といえば?」と尋ねられると何が思い浮ぶでしょう。「ぬか漬け」あるいは「生ハムとともにサラダ」などの食べ方が思い浮かぶかもしれません。

北野さんは泉州水なすを100年後も持続するブランドとして確立するため、漬物、サラダに加えてフルーツとして食べる「フルーツ水なす」を3本目の柱として新たに提案されました。

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この「フルーツ水なす」は、現在の泉州水なすの原点とも言われ、泉州地域では途絶えていた、巾着型の形状と、とても薄い皮が特徴の種の水なすのことで、ぬか漬にするとパイナップルような甘味が出るといいます。

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北野さんがこの「フルーツ水なす」の種の探求を始めたのは、彼の祖父が残されたある言葉がきっかけでした。

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この言葉から、北野さんの10年以上にも及ぶ「フルーツ水なす」の探求が始まります。

まず、北野さんは大阪で祖父と同世代の水なす農家や、図書館の学芸員の方など50人以上に聞き取り調査を行いました。また、20種類以上の種を試験栽培し、泉州水なすの歴史を整理しました。これらの調査では「フルーツ水なす」の種の発見には至らなかったものの、北野さんは「新潟県にフルーツ水なすの種がある」との情報を得ることができました。

さっそく新潟県に赴き、新潟県の水なす農家の方々との交流を深め、ようやく「フルーツ水なす」の種を発見したのです。北野さんの水なすに対する熱意は新潟県の水なす農家の方々にも徐々に伝わり、ついに「フルーツ水なす」の種を泉州に“里帰り”させることができました。北野さんは現在、里帰りさせた種を播種栽培考察選抜を繰り返し、栽培を軌道に乗せる試行錯誤を続けています。

これらの探求により、「泉州水なすの種は1種類でなかった」ということが明らかとなりました。元々、明治中期ごろからあった巾着系の水なすが現在の「泉州水なす」のルーツであり、北野さんの求めている、祖父が話していた水なすだったのです。

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この「フルーツ水なす」ですが、現状では以下の3つの課題があると北野さんはいいます。

① 
温度や天候という環境により非常に性質が変化しやすいこと

② 
良品の収穫期間が短いこと

③ 
薄さ・甘さ・巾着型の固定が難しいこと

これらの課題を解決するため、北野さんは次の経営プランを計画しました。

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生産面では、育種・販売用の苗を500本まで拡大し、交配・選抜を重ねることで、種を固定化。その後、北野さんから地域の農家への分譲を予定しています。

また、新たなブランド「フルーツ水なす」の認知を広めるため、産学連携による地域の子供達に向けたワークの実施や、ホームページやYouTubeを通じた情報発信を続けていきます。

祖父の世代が築きあげた泉州水なすのブランドを引き継ぐだけでなく、新たに3本目の柱である「フルーツ水なす」のブランドを自分たちの代で創り、いつしか孫の世代から「自分たちのおじいちゃんが今のブランドを作ってくれた」と言ってもらいたいと北野さんは意気込みます。

「先祖の苦労に感謝して、子孫のために努力する。」

北野さんは、次の世代のため、新たな「泉州水なす」のブランドを探究し続けます。


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