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「第2回おおさかNo-1(のうワン)グランプリ」発表レポート⑥

2月4日に松下IMPホールにて開催された「第2回おおさか No-1グランプリ」ファイナル。今回は、この「第2回おおさかNo-1グランプリ」で協賛企業賞を受賞した植田歩さんのプレゼンテーションをご紹介いたします!

【プランタイトル】

小規模移住農家の挑戦「飲料製造加工所をつくりたい」 

~大阪能勢の「山香るコーディアル」でつなぐ都会と里山~

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 植田さんは脱サラして能勢町に移住し、オーガニック農家に転身した新規就農者。能勢町は中山間地域で農地が狭く、効率的で安定的な生産が難しいことから、自社栽培農作物の加工品製造にも力を入れています。そのラインナップを強化すべく、飲料製造加工所を作る経営プランを立てました。

 飲料を選んだ理由は、主力加工品のジャムが、夏場は売れにくいことや競合も多いことから。大阪の農家で飲料製造加工所のあるところはなく、このプランが実現すれば、大阪初の取り組みとなります。気軽に買える、特長ある看板商品の存在は、既存商品との相乗効果を生みます。さらに、飲料加工に適した農産物を新たに増やすことも可能となります。

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 計画している飲料は「コーディアル」という、ハーブのエキスや濃縮果汁を使用したシロップのような飲み物です。原料に農園のハーブやゆず、能勢町特産品の栗などを使用。オーガニック農家がつくる身体想いの地場飲料であることをアピールします。また、無添加なので小さな子どもでも安心して飲め、お土産にも最適です。

 各種、濃縮タイプとストレートタイプの2種類を用意。炭酸割やミルク割、かき氷のシロップなど、多彩に楽しめます。賞味期間1年で、常温流通が可能。内容量を少なくして利益を確保しつつ、販売価格を抑えて若い人たちにも気軽に買えるようにします。

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 販路は、能勢町の直売所や小売店、大阪、京都、東京の既存の取引先に加え、マルシェや百貨店での催事出店など。消費地が近い都市型農業の強みを活かしたいと考えています。さらに、他の農家の余った農産物を加工するなど、地域連携による新商品の開発も目指します。

 最初の2年で商品やパッケージの開発、加工品の機械選定や改装を行い、3年目から商品販売開始。その販売実績を基に、5年目から受託製造をスタートします。設備投資と商品開発に費用がかかるため、収支予測は8年目で初期投資を回収見込みです。

 現在、能勢町は消滅可能性都市ワースト24位。その存続が危ぶまれています。地域の人たちが守り続けてきた能勢の里山風景。それらを損なわないよう、地元資源を活かした商品開発や、都会と里山の距離を近づける取り組み(コーディアルのワークショップなど)もしたい。ゼロからのスタートでもここまでできるというパイオニアとなって地域に貢献したい。そんな植田さんの願いとチャレンジ精神が、このプランに込められています。

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